体重が少しだけ戻っていた。リハビリを始めてから、食後は毎回ねむくて仕方ない。実際昼寝もするようになったし、本を読むでも何ををするでもなく、ただぼーっとしてる時間が増えた。体を動かしてる分、そうじゃないときに脳を休めようとしているのかも。寝たきりのときは、寝てることにも緊張感があった。自力で動けないことがきっかけで、考えざるを得ないことが山ほどあったし、そのことをいつも気にしてないといけなかった。今だとリハビリで歩いてる時間がこれに近くて、いつ倒れるかもわからないから、体の動かし方について常に注意を払い、考えながら行動する。この先自由に歩けるようになると、今度はまた別のところに不自由さ=緊張状態を求めるようになって、それが結局のところ作品をつくるだとかの仕事につながっていくのかもしれない。今日は歩行器も外して、杖をつきながら病院の中を歩く。杖をつくことで、自分の利き足や、重心の取り方のくせがわかる。退院と同時に今ある不自由な環境から一気に解放されてしまうとしたら、それはそれで勿体ないことのような気がしてきた。退院後も杖をついたりコルセットをつけたまま過ごさないといけないことが、ある意味で有り難いような、入院生活から手土産をいただくような、そんな気分