森山くんから、大家さんがバイクで転倒して入院したことを知らされる。50年生きて初めての入院だそうで、ベッド上で「梅ちゃんと同じ手続きしなあかんわー」と笑ってたらしい。やたら不吉でおどろおどろしいところに入院してるというので、話をよくよく聞いたら、僕が以前右手を手術した病院だった。患者の都合にあわせてすぐ手術してくれることで評判のところ。当時、僕が診察待ちのとき真っ黒に日焼けした強面の兄ちゃんが入って来て、受付で「昨日の夜に○△□いうのが運び込まれとらんか」と問い合わせるその手にはしっかり鉄パイプが握りしめられていたという、世にも恐ろしいところ。大家さんには今回なにかと世話になったのでお見舞いに行きたいけど、退院は大家さんのほうが先らしい。森山くんに支えられながら、談話室の体重計に乗ってみた。コルセットの分を差し引くと、5kgは減ってる。体重は10年以上変化してないので、僕にとっては珍しいこと。リハビリ室に移動して、平行棒の間を歩く練習が本格的に始まった。手で身体を支えて何往復かしながら、感覚を取り戻していく。膝が笑ってるような状態なので、曲げてしまうとそのまま一気に崩れ落ちそうになる。それでもわりと手応えがあって、リハビリ担当のお兄さんも反応が良い。体重のことを話したら、戻すには少なくとも2ヶ月はかかるだろうとのこと。空いてる時間に他の運動をやってもよいかを、お兄さんから先生に相談してもらえることになった。で、あっという間に却下されてた。今はまだ平行棒の間を歩くだけにして、運動は様子をみながら少しずつ増やしていく。ついでに、トイレも自分で行っていいのは大便だけと釘を刺されてしまった。あまり勝手に動き回ってはいけないと。シャワーも独り立ちできるとおもってたけど、今日はまだ寝たままの介護付きだった。でもこれはこれでもうずいぶん慣れて、最初の頃みたく水を飲まなくなった。リハビリは午前と午後の2回。午後の回が終わって戻ったら、気を失うように眠っていた。運動らしいことをしないので自覚しづらいけど、ちゃんと疲れているらしい