2014年

4月

04日

 

「〇〇さん今日血糖値高いね」「そう?おかしいな」「きのう何か食べました?」「いや、何も」「私きのう、売店から何か買って戻る〇〇さん見ましたよ、カス、、」「カステラ食べました」「ですよねー」明日神戸でライブのテニスコーツが来て、桜の木の油絵を飾ってった。植野さんの家の以前の住人は画家のおばあさんで、たくさんの絵を残したまま亡くなったもので、親族がその絵を処分しようとするときに勿体ないからと譲り受けたなかの一枚。おととい桜の花が生けられたときは、文字通り花が咲いて病室がぱっと明るくなったような印象だったのに、その横に桜の木の油絵が飾られたとたんに、なんともいえない悲壮感が漂ってきて、このまま一生桜がみれないんじゃないだろうかという暗い気分になってきた。植野さんのフォーク集、曲を単体で聞くとフォークなのに、連続して長いこと聞いてるとだんだんMEGO周辺の音楽きいてるような気分になる、と伝えたら、似たようなことを別の2人から言われたそうで、一人からは、民族音楽をきいてる気分になってくる、と言われ、もう一人からは、地獄にいるような気分になった、と言われたらしい。僕がこの部屋にきて以来、ずっと空いていた隣りのベッドに誰か入ってきた。看護師さんたちと入室してきて、治療のことや施設のこと、ごはんや洗濯などもろもろ説明を受けて、一人になってしばらくしてふいに「もしかしたら本当に病院か?、、どうやらこれは夢じゃないぞ、、おれはいま、病院にいるらしい、、、」と独り言を話しだした。これを受けてさやさんからも、また別の話。ある人の友人は、突然倒れて病院に担ぎ込まれ、手術で一命を取り留めて、しばらく入院することになった。目は開いてるのだけど話すことはなく、話しかけても時々涙を流すだけでこれといった反応はなかったのが、一ヶ月後、急にすらすら話し始めて、これまで話しかけられても一言も口にしなかった理由を「ぜんぶ夢だとおもっていたから」だと説明した。気がついたら病室に寝ていて、動けず、家族や知り合いが周りで話をしている状況がすべて夢だとおもえて、「長い夢だなー」と感じながら目が覚めるのを待っていたのだという