「はじめは動いていた」のときの運営スタッフだった学生の宇崎さんと河原くんが訪ねてきた。あれから3年、企画がスタートしたとき1年生だった2人とももう卒業、かとおもいきや、河原くんはもう1年間学生をやるらしい。当時スタッフだった学生たちが今どこで何をしてるか、それぞれ就職が決まっていたり、他にやりたいことがあって学校を辞めたり。そしてまた音楽の話。いまの学生が聞いてる音楽って、僕が学生だったころとほとんど変わってない。映画でも同じで、僕が学生だった90年代くらいまでは、10年もすればぜんぜん違うトレンドやムーブメントが生まれていたし、あの頃は、これからインターネットを通過した新しい価値観がどんどん生まれて文化のパラダイムシフトが起こる、みたいなことが頻繁に言われていた。再生方式や上映形態など、聞き方や見方は流通や情報量に応じてずいぶん変わったのに、そこから音楽そのもの、映画そのものはそれほど大きく変わっていかない。どうして怪我したの?ジャンプして着地した先に見えない穴があって、気づいたらキレイにそこにハマってそのまま落っこちた。ありのままのことを言ってるのに、いつも自分自身が狐につままれたような気分になる。最近自分が生まれた前後の日本映画をみていて、今日は81年の「遠雷」。思ってたのとずいぶん違うとおもったら、どうやら同じ永島敏行主演の「サード」と記憶のなかで混ざってしまっていた。どちらもいい映画だけど、今日僕がみたかったのは「サード」のほうだった。この頃までの日本映画って、夏の暑い日の描写だと、見てるこっちも本当に蒸し暑くなる。「遠雷」ではっきり覚えていたのは、青くて生々しいトマトのにおい。見てる間ずっと、本当にトマトのにおいがする。病室に飲み水を届けに来た微々は、洋服を買いに行くから、とすぐ帰って行った。街は買い物客でごった返してるらしい。明日から消費税が上がることには、当然だけど全く実感がわかない。植野さんのフォーク引き語り集を聞こうとおもって、閉じられたCDの封を開けたらアメリカンスピリッツのにおいがした。煙草のにおいと一緒に聞く音楽。ゴロワースを吸ったことがあるかい。お昼にも煮物をこぼして看護師さんに迷惑をかけたばかりなのに、夕飯のみそ汁をこぼしてしまい、心が折れて箸を置く。Tシャツもシーツも、本日2度めの交換。巡回の音で目が覚めたとき、それまで見ていた夢、夢の中で見ていた映画のつづきが気になって寝付けなくなる。寝ないと見られないのに、見てないから寝られない。南米の砂漠で人探しをする映画で、主演は渡瀬恒彦だったような気がする。〇〇さんがおならをした後、小さい声で、ごめん、と謝った。誰に謝ったのかわからないけど