スカイプのテキストで指示しながら、捩子くんにスタジオの荷物をピックアップしてもらう。みつけられなかったものは、材料と道具を病室に持って来てもらって、仰向けのまま必要な分だけこしらえる。持っていけないものについては、ソウルに準備をおねがいする。おもったよりスムーズにことが済んだ。でもソウル側との連絡がとりづらい。僕が入院という状況だけじゃなく、きのうがフェスティバルのオープンだったので、主催側も忙しすぎて手が回らないのだとおもう。本番までにきちんと内容を共有して準備できるだろうかが、ちょっと心配。看護師さんが、濡れタオルで身体の届かない箇所を拭いてくれて、同時にギブスの淵のところ、テープで肌が少しかぶれてしまっていたところを貼りなおしてくれた。ギブスの中のかゆみが、いちど気になりだすと、とことん気になる。放っとくとそれはそれでなんとかなるし、少しでも掻いてしまうと、他の箇所もどんどんかゆくなってくる。去年の夏ハチに刺されたとき、アレルギー反応でまず全身に赤い発疹がでて、猛烈にかゆくて、かなりハードな状況ではあるのだけど、指でワシャワシャと全身をまんべんなく掻いていくと、これが信じられないくらい気持ちよくて。いちど掻きはじめると、もう、ずーっと掻きつづけるしかないけど、掻いてる間は意識を失ってしまうくらい気持ちがいい。でも病院で診察を受ける段階で、薬を塗って我慢するのは、本当に辛い。そこからしばらくは耐える時間。かゆみって、依存性の強い嗜好品と一緒だな。今月あたまにスタートした丸亀の展覧会、僕の展示の一部分に不備があり、本来、自分で仕上げに行く予定だったのが行けなくなったので、手元にある作品のパーツをあつめて送ってもらったり、搬入の人員も必要だったりで、各方面バタバタとおねがいして手配しているところ。でも展覧会はいまもオープンしていて、早くやらなければという焦りがあるからなのか、よく夢にみる。仰向けのまま両手で床をずるずると移動し、展示室で作業しようとするも、体制のせいで要領が掴めず、いっこうに進まない。そのうち美術館のスタッフは僕のスペースを隔離していなくなり、かわりに本を読む静かな場所を求めた人たちがそこに集まってくる。ほとんどの人が同じ児童文学をよんでる。今朝のは、そんな内容だった