面会

みんなが本気でつくったものが、10年や20年そこら時間が絶ったくらいで色あせるわけがないんです、とは、O才の準備中に出回った㊙色情めす市場の田中登監督。人とか目に見える事物を媒介にして、目に見えない、非人間的な、世界の向こうが輝いている!というのが美術。今、ここにある人と事物そのものが素晴らしい、世界をそのまま肯定だ!というのが映画。ようは、やはり人をどう考えるのか問題に尽きる、と話すのは、O才に来てくれた別の友人。あの作品について、またはその延長上にあるCDについてのメールが届いている。イベントとしては終了したけど、作品は終わらない。面会の人は、入室のタイミングに何のチェックも受けていないらしい。もしもその瞬間に、僕がトイレや着替えの最中だったらどうしよう、と不安になる。なかなかにすごい体制になってるはずなので。毎食、おかずに対して粥が大量で、きのう松井さんが差し入れしてくれた鯖フレークを一日で平らげてしまった。トイレに不安が無くなると、食欲も倍増する。となりに新しく入ってきたおじいがどうやら問題児(じい)らしく、看護師さんにおこられてばかり。短気で、しょうもないことですぐにナースコールを使うもんで、どんどん扱いがぞんざいになって、今の地点でもうすでに、コールをしても電話口で説教されてる。消灯してもずっとぶつぶつ文句を言ってるので、ついに別のおじいが、うるさーい!と吠えた。カーテンで仕切られてなにもみえないんだけど、みえないからこそ、想像がはたらく。もっと映画がみたい、本も読みたいけど、その前にやることが、なかなか減ってってくれない