トイレ

4月に出演予定だった2つのフェスティバルのキャンセルの件で、病院に診断証明書の申請。どちらも楽しみにしていたイベントで、とくにパリでは、高校生のとき大好きだったミュージシャンと初対バンの予定だった。5月にフィリピン山岳部の村で予定していた合唱団のプロジェクトは、時期をずらして仕切りなおす方向。ギブスのおかげでからだを固定したまま横にゴロンと転がれるようになったので、僕はついに自分で自分の大便の準備と後処理ができるようになった。もよおす→看護師さんをよぶ→ベッドにおむつを敷いてもらい、おむつとおしりとの間に便器を差し込んでもらう→ひとりにしてもらう→済ます→看護師さんをよぶ→あと片付けしてもらう、というのが昨日までのやり方。これがもうたまらなく嫌で、イヤでイヤでイヤで、これまで毎日の食事を減らし、お粥にしてもらい、お腹に悪そうなものは食べず、便意をもよおしても呼吸法でなんとか落ち着けながら、いつもぎりぎりまで我慢して、回数を極力減らしてきた。そもそも体質的に消化が早く胃腸が活発なほうなので、間違っても一日数回の快便状態なんかならないように気をつけながら。でも、もう心配いらない。便器を持って来てもらって→そのまま放置してもらい自分でことを済ませ→便器をもって帰ってもらう、というのが今日のやり方。しかも、おしりから便器を外すと同時に巧いことチリ紙で全体を覆ってやることで、臭いも外に逃がさず閉じ込めることに成功。自分でおしりをきれいにして、自分でパンツを履き、手を消毒してナースコールをしたときのあの清々しい気持ちといったら。これでやっと、今後は気兼ねなく食事ができるようになった。まさに心身ともにスッキリ。消灯前、隣りのベッドから聞こえてくる会話。家族は?おらん、親も?いてない、兄弟は?おったけど、どこにおるかわからん、何人兄弟?5人、でも何十年も会うてない、生まれは?徳島、いつから大阪におるん?忘れた。じゃあ決めてや、明日から病院移って放射線治療やるか?・・・やれへんのか?・・・やろか、ね?・・・うん。よっしゃ、じゃあ明日の朝、移るで、おれも一緒に行くからがんばろうな、うん