中継

O才、最終日。終わったらすぐに帰ってしまうハイネと篠崎さんが朝から病室にさよならをいいにきてくれて、今回現場でやってきたことや、予想外の出来事についてひとしきり盛り上がって、小説書くんでしょ?といってメモ帳とボールペンを置いてった。小説は書かないけど、ペンと紙はありがたい。先週は5才の娘ミユちゃんも一緒に数々の名場面を生み出してくれた。ミユちゃんは最後、街灯に照らされた路地を何度も何度も振り返りながら手を振って、東京へ去っていった。去年、アイスランドのフェスで2人と一緒になったとき軽い気持ちで、今パフォーマンスの要素が強い展示を準備していて、本当は2人に来てほしいんだけどねー、みたいなことを話したら、数日後に篠崎さんから詳しく内容を聞かせてほしいとメールがきて、その次の瞬間にはもう、おもしろそうなので行きます、という連絡をもらった。ベルギーに住んでるのに、このフットワークの軽さたるや。次は僕が2人の作品でこの借りを返す。O才は終盤、出番を終えた微々がウォンちゃんと現れ、その後さやさんがきて、ムッチがきて、西川くんがきて、看護師さんもきて、本番中継の途中にもかかわらず病室がどんどん騒がしくなっていった。わいわいしたところで6時をまわって、終了。各スタッフや参加者からも次々に終了のメール。ついに終わった。この状況でやりたくてやれなかったことも当然あるけど、最後までやり遂げることができて本当によかった。しばらくして赤松ちゃんが来て、皆の声きいたで!たまたま居合わせたとこで聞こえてきて、ひとりでずっと聞いとったんや、と嬉しそうに話す。最後だから、こんな終わりかたもいいかな、とおもう。入れ替わりで今度は渡邉くんと會田くんと捩子くんが来て、皆で今日の映像をみながら話す。金柑をかじるスタッフ。アキビンは、これまでで印象深かった場所やネコや亀にむかって、挨拶回りをしていた。酒店のおかあさんがせっせとCDを包み、手渡す姿。渡邉くんからお守りを2つ受けとる。噂を聞いた人からの心遣い。ありがたい。夜も深くなり、看護師さんにそろそろ、といわれて皆が帰っていく。と期を同じくして、いつもの叫び声がきこえてくる。おーい!おーい!おおーい!