2014年

3月

05日

墜落

救急車のなかで隊員さんが「墜落」という言葉をつかっていて、おもわず吹いてしまった。だって着地してないわけだから、墜落だべ。正確にいうとまあ、着地はしたんだけど、そのあと倒れたんで。僕はどういうわけかとっさの判断で、落下した距離を少し鯖よんでしまった。本当はヘリが来るはずだったんだけども、霧が濃ぐって、途中で引き返したのさ。救急車には里村さんが同上してくれて、そのころ電話がつながらなかった渡邉くんは警察の現場検証に立ち会っていた。病院につくと年配の看護師さんがストレッチャー上の僕の顔を覗き込んで、あれ、あなた見た顔ね、夏にスズメバチに刺された人でしょ?と言った。そうなんです、またおなじ場所でこんなことなっちゃいました。前回はアナフィラキシーショックというやつで、このときも何とかなる気がして、というかそもそも過去に刺された記憶なんてなかったから最初は放っといたんだけど、一緒にいた写真家のおねえさんが僕の異常に気づいて、時速200キロ(体感)で飛ばして僕を焼山から病院まで運んでくれたんだった。レントゲンとCTの結果、腰椎の圧迫骨折、背骨の節のひとつが、上下の圧迫で潰れてしまっていた。8メートル落ちたんだから、まあしょうがない、というかむしろ運がよかったかもしれない。入院生活の説明を受けながら、とりあえず明後日からの展示のために、どうやって大阪に帰ろうかとばかり考えていた