Lleida

レイダはサムが生まれ育った街で、主催のジェペットはサムの若い頃からの友達。この日のライブは前日のウエスカのおまけのように組まれたもので、ここだけ集客もお金も保証されてなかった。ライブは予想通り?今回のツアーでいちばんお客さんが少なかったけど、内容は今回のツアーで最高。これまで僕がテニスコーツに参加するかたちでやったライブのなかだと、今回だけに限らずとも最高のライブだったんじゃないかな。求められてるところに届いた、て実感がすごかった。こういうことがあるから、どこへでも行く価値があるとおもえる

 

ジェペットは会った瞬間から親しみやすく、彼の友達もみんな音楽に愛情の深い、気のいい連中だった。夜はジェペットと一緒に、彼の友達で共同主催のラモンの家へ。ジェペットとラモンはずーっと夜通しバルコニーで飲んでて、今日が本当に楽しかったのが伝わってきた

 

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バルセロナではサムが、ここではジェペットが、自分の身の回りにおける深刻な不況の話をする。失業率が25%を超え、若い人は音楽が好きでもライブに行くお金がない。客席にはミュージシャンが多かったけど、素直に自分の好きな音楽を追究した結果うまれた音楽がヘンテコリンなものだったら、もうこれを奏でる場所や、届ける相手を見つけるのも難しい

 

でも、たとえばジミーの周りの人はみんなダウンロードで音楽を聴いていて、彼自身CDは何年も買っていないと言ってた。シェアといっても音楽家に還元される仕組みというのは存在する。日本じゃやれないし僕もよくは知らないけど、spotifyみたいなサイトもある。CDだって、売れないとかいいながらも、この後で訪れたブリュッセルではライブでは売り切れて無くなってしまったんだから、他所の街には音楽にお金を払える人たちがいるってことだ。根本的な解決とは違うかもしれないけど、インターネットを介すことで少なくともまだ自分の音楽を届ける相手は見つけられる