2010年

8月

28日

オールナイト解体

AD&Aがなくなることを小多郎くんから聞いたその日に、最後はじゃあ盛大に遊ぼうじゃないか、という話をした。小多郎くんとは2年前から、元アーツアポリアの小島さんもときどき手伝ってもらいながらBREAKFAST FAST(BFF)という、"オーガナイズしない"ことに重点をおいた朝ご飯イベントを、既成のフォーマットから逸脱しつつもつづけてきた。エントリー枠が主で、完成されていないパフォーマンスもプレゼンでも何でも歓迎する。その分ご飯の準備には余念なく、かける労力を惜しまない。これはつまり、料理人の負担が半端じゃないということなんで、そこだけは食べた分、任意のフレックスチャージでお金を落としてもらうシステム。これまでに出てくれた人は自薦他薦、僕からお願いした人含めてのべ50組くらい、イベント自体は、今年の正月にお餅つきをした回までで通算9回を数えた

 

オールナイト解体は、これまでBFFに出てくれた人を中心に、ギャラリーで展示をしたりとAD&Aにゆかりのある人、あるいはこれまでに出てほしいと名前のあがっていた人たちを巻き込んでの大解体ショー。とても朝だけじゃ収まらない人数にふくれあがってしまったので、それならばとどんどん開演時間を前に繰り上げてったら16時間ぶっ通しのオールナイトイベントになった。いざやってみると16時間てのは本当に長くて、朝方は苦行のようで大変な思いもしましたが、最後はなんだか深い思いに浸ってしまいました。それは何かを成し遂げた達成感なんかではぜんぜんなくて、これで終わってしまうのだな、というさびしい気持ち。ご参加いただいたみなさん、スタッフ、中継のランカイ屋さん、この

長丁場を最後まで付き合っていただいたことに感謝しかない。ごはんもライブもその他イベント系すべて素晴らしかったし、鳥肌が立つような瞬間が多々ありました。4回も登場した多才半野田くん、終始BFFらしい空気をかもしだしていた時里くん、トリオロス森くんの復活ライブ、アンディウォーホール絵描き歌、ウォン&コパンのラストショウ、蜂の逃亡、PHIRIPライブ中のまじレクチャー、多田ひのニュータイプな展開、ラスト3組の突き抜けたパーソナリティと独創性、ヨガも童話もドキュメントもTシャツもご飯もその他にも

 

日付が変わってからのたたみ掛ける展開でお腹いっぱいになった人達が朝方4時の「やっと折り返しです」のアナウンスにサーッと引いているのがはっきりと感じられ、フロアでは人が無言のままバサバサと倒れはじめ、明け方には入り口廊下階段の床にも横たわった人体がずらりと並び、ディストピアの果て、ゾンビ映画のラストシーンと誰かが言ったか言わなかったか。ライブやプレゼンが終わるごと皆が我に返ったように拍手をして、それが消えるとPAの山崎さんが、パタン、、パタン、、とただケーブルを巻く音だけが響き渡る静けさ。もう誰も雑談する気力すらなくなってしまった。そんななか迎えたおとうた通信吉田さんのプレゼンの最中、異変はおこった。「どうもはじめまして。お問うた通信というフリーペーパーを発行している吉田、吉田、吉田、吉田、吉田、吉田、吉田、吉田、吉田、、、」マイクにこれでもかってくらい深いディレイとリバーブがかけられて、吉田さんの話が全く聞き取れない。後ろを振り向くと、無表情のままタクのエフェクトつまみを全開にする極悪な山崎さんがいた。これまで文句のひとつもいわず冷静に黙って黙々とPAをやってきた山崎さんが、開演から半日を過ぎ25組めを迎えたところでついに壊れてしまいました。気がつくと、それまでずっと控えめだった照明がビカビカと点滅しはじめ、ミラーボールが吊り上げられ、風船が飛んでったり、フロアの人たちは釣り竿でつついたり三角コーンをかぶって話を聞いたりと、なんだかわけのわからない世界に突入。吉田さんは終始一貫して直立のまま何かをしゃべっておられるのだが、まったく聞き取れないし誰ひとり聞こうとしていない!全く意味不明でしたが、あとで振り返ってみて、あの瞬間は16時間もぶっ通しでイベントをやったからこそ得られた成果なのではないか、と思うに至りました。人間が壊れる瞬間をかなり久しぶりにみた(※吉田さん、大変失礼いたしました、、、)

 

でも最後はもりあがりました。お付き合いくださった方、感謝しております

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と、BFFはきっとまたどこかでやるので、朝ご飯でまたお会いしましょう。もちろん小多郎くんも終わりません。今後はAD&Aあらためadanda(アダンダ)名義でイベントなどやっていくそうです。楽しみ